東京都 小平市 花小金井 国分寺市 トリガーポイント 鍼灸治療 筋膜性疼痛症候群(MPS) 痛みやしびれに特化した治療院です

 トリガーポイント療法専門 もりかわ鍼灸治療院

肩が上がらない - 臨床症例集

先月始めに「左肩が痛くて肩が上がらない」ということで当院へご来院された患者様についてお伝えします。

 

9月中旬ごろから左肩が痛くなり(痛めた原因は特に思い当たることはない)、とにかく痛くて眠れず寝返りもうてない状態で、服の脱ぎ着ができず、特に肩の前が痛むとのことでした。

図1

近所の整形外科へ行き痛み止めの注射を行い、痛み止めの薬を服用していたが改善は見られなかったそうです。早く痛みを取りたいという事で当院にご来院されました。

動作検査

左肩関節外転30°で肩前面に痛みが生じる。

左肩関節外旋30°で肩前面に強い痛み(ズキッ)が生じる。

左肩関節内旋特に痛みなし。

治療方法

動作検査時に左肩前面の奥の方が痛むと仰っていたので、図に示す棘下筋と肩関節の奥にあり上腕骨と肩甲骨を繋いでいる烏口上腕靭帯に対してトリガーポイント鍼治療を行いました。

図2 図3

また、うつ伏せになれない位の痛みだった為、横向きと仰向けでの治療を行いました。

1回目

変化はあまり見られなかった。鍼を刺したまわりがかなり重だるい感じがした。

2回目

ペインスケール(患者さんが感じる痛みの強さ)10→7

左肩を少し動かせるようになったが、寝返り時や服の脱ぎ着の際は痛む。

3回目

ペインスケール10→5

うつ伏せで寝られるようになったため、うつ伏せでの治療を行った。

寝返り時の痛みはなくなったが、服の脱ぎ着の際の痛みはまだある。

4回目

ペインスケール10→2

洋服の着脱が上手く出来るようになる。

5回目

ペインスケール10→0or1

日常生活で支障がないまで改善した。

 

治療結果

今回の患者様のケースでは動作検査と患者様が訴える症状から棘下筋と烏口上腕靭帯に対してトリガーポイント鍼治療を行いました。

棘下筋は肩甲骨の後面から上腕骨の大結節と言う部分に付着しており、その大結節と言うのは肩の前の方にあります。つまり肩甲骨の後面の棘下筋が悪くなるだけで肩の前面が痛くなるという症状が起こります。

烏口上腕靭帯は肩前面にあり上腕骨と肩甲骨の烏口突起を繋いでいる靭帯であり、この靭帯の滑走性(滑らかさ)がなくなると肩関節の外旋制限や肩関節外旋時に肩前面に痛みが生じてしまうことがあります。

肩関節は多くの靭帯や筋肉で覆われているため、どこが痛んでいるのかしっかり見極めて治療しないとなかなか治りません。

※施術効果には個人差があります。

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MPS、トリガーポイント専門治療院
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